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BPの「時代」

BPの「時代」
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本日は東方鉄飛船BPの世界観であるモッコリランドが現実世界のどの時代に近しい状況なのかをご説明したいと思います。

サティロス(小悪魔)はパチュリーと共にサッポロッペを目指す過程でこの世界の地理歴史の大まかな全体像を把握しようと試みます。
そして、やがてこの世界はパチュリーが幻想入りする前に生まれ育った近代ヨーロッパよりも古い価値観のヨーロッパに近しい状況であると結論づけられます。

モッコリランド全体をヨーロッパになぞらえると、アリモッコリ王国は海を隔てずして世界と接続する超大国であり、現実世界でロシアのポジションに位置しています。
その影響力がいかなるものであるかは、アメリカやイギリスの存在しない世界軸での近代~近世のロシアをイメージしていただければよくわかるかと思います。
アリモッコリ王国は長らく絶対王政を堅持してきましたが、現国王によって政治改革が進められ、基本的人権の尊重を謳ったアリモッコリ憲法(欽定憲法)が定められます。
フランス革命やロシア革命のような暴力革命ではなく、イギリスや日本のように権力者が改革を主導して国家の近代化を執り行っている過程であると言えます。

東部諸国に着眼すると、長らく小規模な都市国家しか存在していなかった東部では都市国家同士の政治的統合が進んでいきます。
特に最も統合が早かったのは、トカプチ地方に誕生したオベリスク合衆国であり、百年前の口蹄疫大流行で貧困のどん底を地方全体で支え合って乗り切ったという歴史的背景から地方全体で同胞意識が形成されており、国家統合も特にこれといった抵抗なしに達成することが出来ました。
地域対立がまるで存在しないわけではありませんでしたが、クシロスクの侵略にはトカプチ諸方が団結して抗戦するなど歴史上で一時的な結束を見せることが非常に頻繁にありました。
現在のオベリスクでは東西の敵国であるアリモッコリ王国とクシロスクから圧力を受け続けている事によって偏狭なナショナリズムが台頭し、第一与党である共和党は強硬で挑発的な対外政策を取っています。
一方で資本主義の形成によって貧富の格差が増大しており、過激な社会主義者や無政府主義者が暗躍しています。

クシロスク地方ではオベリスクに少し遅れて国家統合が達成されました。
クシロスク地方はクシロスク市に一極集中した地域であり、クシロスクは圧倒的な影響力を行使して周辺のシラリなどを政治的に取り込んでいきます。
クシロスクではオベリスクと同様に政治の民主化が行われましたが、クシロスクでは零細で非力な政党がお互いの足を引っ張りあい続け、内閣総辞職を何度も繰り返しており、一方でオベリスクでは建国以来共和党の一党独裁が続いています。
先のオベリスク=クシロスク戦争(オーラポロ動乱)も政府の対応の遅さに業を煮やした軍部が暴走したことによってオベリスク軍との全面衝突に発展しました。
このようなことにより、アリモッコリ王国の王政派からは「民衆に政治を任せすぎるとオベリスクやクシロスクのようなろくな事にならない」と揶揄されています。

トカプチ・クシロスク両地方に遅れて国家統合を達成したのはオホーツク諸都市のヌプンケシ・アヴァシリッツ・モベツです。
オホーツク諸都市は土のクリスタルの権利を巡って五世紀に渡って抗争を続けており、この間同胞意識も形成されることもありませんでしたが、
周辺諸国の国家統合に押されてオホーツク諸都市も政治的統合を志向するようになります。
しかしながら、統一国家としての体裁を整えたものの、民衆はもちろん政治家も軍人も新国家への帰属意識が育っておらず、議会議席の配分も長らく揉めていました。
親アリモッコリ国であったモベツが反アリモッコリ的傾向を持つヌプンケシやアヴァシリッツに取り込まれてしまうのを恐れたアリモッコリ王国による妨害工作がありましたが、アヴァシリッツ側がモベツ出身者の議席を多めに確保すると約束したため、両国の関係はひとます緩和されました。
ヌプンケシはオホーツク諸都市最大の人口を誇りますが、先のアリモッコリ王国との協約と政治中枢がアヴァシリッツに存在することによって人口に対する議席数の割合が低く、これがヌプンケシ市における不満の最大の原因となっています。

他の東部諸国が民主政へ移行しつつある一方で、王政を堅持した例外的な国はニモーロでした。
二モーロは国王の支持が非常に厚く、口蹄疫大流行で壊滅した都市国家ベッ・カイエの負債を肩代わりした事によって国庫が苦しくなってしまいましたが、二モーロ市、ベッ・カイエ市の住民はともに国王を熱狂的に支持したと伝えられています。

軍事においては、かつては常備軍はごくごく小規模しか存在しておらず、戦時には日給または完全歩合制の傭兵が大勢呼び集められるという事が行われていましたが、この時代においては徴兵制または志願制からなる職業軍人による常備軍が一般化しており、傭兵は冒険者上がりのごくごく少数の精鋭のみが呼び集められる事になりました。
とは言えども、職業軍人が傭兵に対して優位であるとかと言えばそうではなく、都市国家で年中訓練しかやっておらず、モンスター相手の戦闘ですらごくわずかな経験しかない職業軍人に比べて、単身または少数精鋭で劣悪な環境の遠隔地で数多くの戦闘経験を積んでいる冒険者上がりの傭兵のほうが実力では勝っていました。
オベリスク合衆国は自国の職業軍人に絶対的な自信がありましたが、オーラポロ動乱の緒戦においてクシロスク側の少数精鋭の傭兵集団によって壊滅的な打撃を受け、慌てた軍部は民間を通じて凄腕の傭兵を手配しようと試みます。
BPのストーリーに登場するロータス=フェアジナントはこの時、クシロスク側の求人広告に応募するためトカプチ地方を訪れていましたが、酒場でオベリスク側の募集を知った事によりオベリスク側の傭兵として戦場に向かう事になります。

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