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WWII英雄列伝 泥の中の虎 オットー・カリウス

WWII英雄列伝 泥の中の虎 オットー・カリウス
WWII英雄列伝 泥の中の虎 オットー・カリウス

発売より二年まるまる経ってしまいましたが、ようやくクリアしたのでレビューを執筆します。
ゲームとしての基礎的な部分についてはこれまでにご紹介させていただいてきた「ヴィットマン」「へべれけ!」や「ばるばろっさ!」と非常に似通っているので、難易度やストーリーを中心にレビューさせていただきたいと思います。

クリア難易度:ヒストリカル

■初陣~ティーガー受領

Carius0201610 (64)

カリウスが初めて乗る戦車はLT-38であり、T-26や45mm対戦車砲などそれなりにLT-38にとって脅威となりうる敵がちらほら出現するため、最序盤からあまり油断のならないものとなっています。
特に、T-34が出現した直後は三号戦車四号戦車による援護は得られる場合はあるものの、場合によってはLT-38だけで撃退せざるをえない事もあります。
後述のエストニア編を除けば本作で一番難易度が高いのはこの期間であり、敵に対して劣るユニット性能をいかにカバーしてゆくかが攻略の鍵となります。

■ティーガー受領~エストニア編

Carius0201610 (68)

ティーガー受領からは実質的な難易度はがくっと下がり、ティーガーはよほど接近されていない限りT-34に倒されることはないのでしばらくティーガー無双な展開が続きます。
史実重視ということもあり、Men of WarのようにいたるところにZiS-2 57mm砲やBS-3 100mm砲などが待ち構えているというような事はなく、遭遇する対戦車兵器の大多数はZiS-3 76mm砲です。

■エストニア編

レニングラードを後にしたカリウス達はエストニアに向かいナルヴァという街にしばらく滞在して戦闘を繰り広げるのですが、
ナルヴァとは地図でいうとこのあたりです。

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(Google Mapより)

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▲なぜかカリウスたち戦車部隊にケツを向けて榴弾砲に食らいつこうとするソ連軍戦車部隊。なお、戦車の目の前にあるのは超えられない地形。

T-34/85といったティーガーにとって脅威となりうる車両も出現し出し、本作品の難易度はここでピークに到達します。
いくつかのステージに見られるティーガーを一輌でも撃破されると敗北というシビアな条件に敵のやたらしつこい砲撃狙撃兵の出現という状況も重なって、非常にシビアなものになります。
Men of Warでは榴弾砲やBM-13のロケット砲はティーガーにとっても当たるとそれなりに手痛い打撃になるものでしたが、本作では滅多に命中しないので執拗に砲撃が飛んできても落ち着いて対処すれば反撃できます。

■ラトヴィア編
Carius0201610 (47)

カリウス達はエストニアでの奮戦も虚しくラトヴィアまで後退させられる事になります。

この頃にはIS-2がワラワラ湧いてはくるものの、T-34やKV同様に遠方から無分別にドカドカ撃ってくるだけのためよほど運が悪くない限りCP0でも当たりません。
直接的な脅威としては、相変わらず多いT-34-85のほうが大きいです。
それらよりも厄介なのが敵の進撃してくる戦車部隊に紛れ込んでいる歩兵で、位置を特定して排除が困難なため歩兵を排除して視界を奪って一方的に叩きのめすという事が難しくなってきます。
なお、BM-13もそれなりに優秀な視界と偵察能力を持っているので見つけたら即座に破壊しましょう。
全体的な難易度としてはエストニア編よりも易しめで、ラトヴィアでの戦闘もエストニアよりは早く終わってしまいます。

■西部戦線編
Carius0201610 (50)

東部戦線で負傷したカリウスは病院に運び込まれますが、その後の成り行きで原隊への復帰は叶わず西部戦線でヤークトティーガーの部隊を指揮する事になります。
西部戦線編ではミッションの勝利条件の設定が甘く、戦闘そのものはこれまでの基本をしっかり押さえていれば悠々楽々と進められるのですが、ドイツの敗北を現実のものと受け止めざるをえなくなりつつあるカリウス達の間には東部戦線の頃よりも遥かに重々しい雰囲気が蔓延します。
なお、ヤークトティーガーは正面からならシャーマンに至近距離で撃たれようが無傷ですが、側面や背面を晒すとM5スチュアートにすら瞬殺されかねないのでWoTのような感覚でいると簡単にやられるので要注意です。
火力は射程距離ギリギリの射撃でも訓練目標のパンターを正面から一撃死させるような強大なものですが、カリウス以外のクルーは新兵ばかりなので命中率の著しい低さに悩まされます。

■総評
本作品においてはカリウスを除くユニットが戦闘によって成長せず、カリウス以下戦車ユニットの搭乗車種は固定、、拠点からユニットを生産するようなシステムは無し、と史実をもとにした詰将棋のようなゲームに仕上がっています。
もちろん、ゲームバランスの調整のために意図的に史料に基づかない設定付がなされたステージもありますが、
ゲーム性のために史実性を犠牲にしたMen of WarやWorld of Tanksに比べると二次大戦らしさの雰囲気はかなり出ています。
ヴィットマン、へべけれ!、ばるばろっさでは見られなかったシリアスで重々しい雰囲気のストーリーが見られ、日本戦争ゲーム開発作品としてもsaizwongさんが制作を主導しただけあって武藤FPさん作品とはまったく別の「顔」を見ることができます。
あまりにも唐突すぎる元上司アウグスト・デーラーの死、その後の戦場で一気に広がる交友関係とそれらにまつわるエピソード、
カリウスが引きぬかれた後の第502重戦車大隊の末路、カリウスらは緒戦のような快進撃を続けるのに対してドイツ軍そのものは負け続けのため戦線はどんどん後方に下がってゆき、もはや戦争への協力への意思を失ってゆくドイツ国民たちというギャップ。

惜しむべきはゲーム全体を通じて目標クリアターン(達成するとボーナスポイントが得られる)の設定が大味である事であり、同一の難易度であっても攻勢で敵の全滅を目標とする作戦においては達成が厳しいのに対し、目標が敵司令部の破壊や特定のユニットである場合、または守勢の戦闘では大幅に目標ターンよりも早くクリアできてしまうという点が気になりました。
(個々のステージはともかくとして全体を通じてはボーナスポイントは潤沢に得られるので不便さはなし)

本作品においてはヴィットマンと同様にステージクリア時に得られる戦功ポイント(先述のボーナスポイント)によってカリウスを強化する事ができますが、戦争SLGというだけあって、主人公ばかり突出して強くなってもやれる事は限定的になってしまうためか、次作のクニスペルからは「へべれけ!」「ばるばろっさ!」同様に兵器の調達が自前で可能になります。
カリウスは視界・偵察・行動力(=移動力)を底上げしておけば基本的にはほとんどのステージで苦労しません。

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